ミネラルウォーターってどんな水?

飲料水

私たちが日ごろ口にするミネラルウォーターには、さまざまな種類があります。

それぞれのミネラルウォーターは、水源や採水方法、成分によって異なる特性を持っており、風味に違いが生まれます。

個人的な感想

ミネラルウォーターより水道水の方が安心です。

なぜなら水質分析の観点からみると水道水の方が厳しい基準が設けられているからです。

一方でミネラルウォーターは水道水より検査項目が少ない→基準が緩いということになります。

ミネラルウォーターにはどんな種類がある?


ミネラルウォーターは、ただの水分補給だけでなく、含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラルによって体への影響も異なるため、健康や美容に役立てることができます。

そんなミネラルウォーターの種類について詳しくご紹介します。

現在、日本では下記の3つの分類に分けられています。

  • ナチュラルウォーター
  • ミネラルウォーター
  • ボトルドウォーター

「出典:厚生労働省ミネラルウォーター類の分類」https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000468799.pdf

水と言っても色んな水があります。

地下水、水道水、工業用水、純水等様々なので、ミネラルウォーターはどんな水(原水)からできているのかをみていきましょう。

  • ナチュラルウォーター → 地下水
  • ミネラルウォーター  → 地下水
  • ボトルドウォーター  → 地下水、水道水、蒸留水、純水

原水の種類にから見ると、ナチュラルウォーターとミネラルウォーターは地下水を利用した水になります。

ボトルドウォーターは、地下水以外にも水道水を使ったり、蒸留水や純水を使っていたりと様々です。

ミネラルウォーターの品名はどんな種類がある?

ここでは品名についてお伝えします。分類はグループの大枠で、実際にコンビニなどで購入する時に記載されているのが品名になります。ペットボトルの裏側をよく見ると以下の5つのどれかが記載されています。

ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水です。

ろ過や加熱殺菌以外の物理的・科学的な処理が行われていない水になります。

「自然」、「天然」の用語及びこれに類似する用語は表示OK

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水です。

ろ過や加熱殺菌以外の物理的・科学的な処理が行われていない水になります。

ナチュラルウォーターとの差は、鉱化された地下水かどうかということで一般的にいう地下水(井戸水)かどうかということです。

厚生労働省のミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドラインには、「鉱化された地下水とは、地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む。)をいう。」と記載されています。

出典:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0723-16c_0005.pdf

市販されているペットボトルにはこの品名が圧倒的に多い。

「自然」、「天然」の用語及びこれに類似する用語は表示OK

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水です。

地下水をろ過や加熱殺菌以外にもばっ気やミネラル分の調整など水質を安定させた水になります。

ボトルドウォーター

飲用に適した水をプラスチックやガラス製の瓶に詰めたもので、水道法で規定された基準に基づいて「飲用適」と認められた水を指します。

飲用水

飲用に適した水をプラスチックやガラス製の瓶に詰めたもので、水道法で規定された基準に基づいて「飲用適」と認められた水を指します。

(ボトルドウォーターと飲用水は同じです)

ミネラルウォーターの水質について

ミネラルが豊富でおいしい水といっても、ミネラル分が多すぎても良くないし少なすぎたら味気ない水になってしまいます。

以下が一般的なミネラル分といわれる成分

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ナトリウム
  • カリウム
  • 炭酸水素イオン
  • 塩化物イオン
  • 硫酸イオン

ちなみに、カルシウムとマグネシウムが沢山入っている水を硬水といい、反対に少ない水を軟水といいます。

ミネラルウォーターの水質基準については以下のグラフを参照してください。

殺菌除菌をしている場合としていない場合で、基準が変わってきます。

「出典:東京都水道局」

検査項目水道水質

ミネラルウォーター類

(殺菌・除菌無)

ミネラルウォーター類

(殺菌・除菌有)

水道水
基準値等
一般細菌100個/mL以下  
大腸菌検出されないこと  
カドミウム及びその化合物0.003mg/L以下
水銀及びその化合物0.0005mg/L以下
セレン及びその化合物0.01mg/L以下
鉛及びその化合物0.01mg/L以下
ヒ素及びその化合物0.01mg/L以下
六価クロム化合物0.02mg/L以下
亜硝酸態窒素0.04mg/L以下
シアン化物イオン及び塩化シアン0.01mg/L以下
硝酸態窒素及び10mg/L以下
亜硝酸態窒素
フッ素及びその化合物0.8mg/L以下
ホウ素及びその化合物1.0mg/L以下
四塩化炭素0.002mg/L以下 
1,4-ジオキサン0.05mg/L以下 
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン0.04mg/L以下 
ジクロロメタン0.02mg/L以下 
テトラクロロエチレン0.01mg/L以下 
トリクロロエチレン0.01mg/L以下 
ベンゼン0.01mg/L以下 
塩素酸0.6mg/L以下 
クロロ酢酸0.02mg/L以下 
クロロホルム0.06mg/L以下 
ジクロロ酢酸0.03mg/L以下 
ジブロモクロロメタン0.1mg/L以下 
臭素酸0.01mg/L以下 
総トリハロメタン0.1mg/L以下 
トリクロロ酢酸0.03mg/L以下 
ブロモジクロロメタン0.03mg/L以下 
ブロモホルム0.09mg/L以下 
ホルムアルデヒド0.08mg/L以下 
亜鉛及びその化合物1.0mg/L以下  
アルミニウム及びその化合物0.2mg/L以下  
鉄及びその化合物0.3mg/L以下  
銅及びその化合物1.0mg/L以下
マンガン及びその化合物0.05mg/L以下
ナトリウム及びその化合物200mg/L以下  
塩化物イオン200mg/L以下  
カルシウム、マグネシウム等(硬度)300mg/L以下  
蒸発残留物500mg/L以下  
陰イオン界面活性剤0.2mg/L以下  
非イオン界面活性剤0.02mg/L以下  
ジェオスミン0.00001mg/L以下  
2-メチルイソボルネオール0.00001mg/L以下  
フェノール類0.005mg/L以下  
有機物(全有機炭素(TOC)の量)3mg/L以下 
pH値5.8以上8.6以下  
異常でないこと 
臭気異常でないこと 
色度5度以下 
濁度2度以下 
残留塩素0.1mg/L以上1.0mg/L以下 
1,2-ジクロロエタン0.004mg/L以下 
トルエン0.4mg/L以下 
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)0.08mg/L 以下 
亜塩素酸0.6mg/L以下 
ジクロロアセトニトリル0.01mg/L以下(暫定) 
アンチモン及びその化合物0.02mg/L以下
バリウム0.7mg/L以下
混濁 濁度として実施
沈殿物 
スズ  
大腸菌群 大腸菌として実施

ミネラルウォーターは水道水より、チェックされている分析項目が少なく
安全な水=水質分析の項目数と考えると水道水の方が安全な気がします。

ミネラルウォーターの製造方法


ミネラルウォーターの製造過程は様々です

ナチュラルウォーターの場合
沈殿処理、ろ過、加熱殺菌以外は認められいません

ミネラルウォーターの場合
沈殿処理、ろ過、加熱殺菌、井戸を2本以上から取水、ミネラル分の微調整、ばっ気

ボトルドウォーターの場合
沈殿処理、ろ過、加熱殺菌以外に原水の本来成分を大きく変化させる処理を行ったもの

なぜミネラルウォーターは細かく品名が別れているのか?

日本では品質表示ガイドラインという農林水産省定めた「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」に基づいた表記をしています。また品名は、消費者が自分のニーズに合った水を選ぶ際に役立ちます。例えば、特定のミネラル成分を求める人や、自然由来の水を好む人には、それぞれ適した商品が明確になります。

これにより、消費者はより良い製品を選ぶことができるようになります。

まとめ

ミネラルウォーターといっても4つの品名に分かれています。
分け方は、地下水をどのように処理しているのか?
原水は、地下水なのか、水道水や純水なのか?によって品名が異なる。
私は基本お茶ばかりの見ますが、水が必要なときは水道水を飲んでいます。

日本の水は安全と言われるゆえんは、この厳しい水質管理にあると思います。

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